2022年9月16日金曜日

自民道議ら政務活動費で統一協会関連団体行事へ

調査結果を発表(9月13日)

日本共産党北海道議会議員団は13日、独自調査により、統一協会関連団体に道議の政務活動費が支出されていたことを確認したと公表しました。

21年まで道議を務めた東国幹衆議院議員(元道議・旭川市)は、統一協会の教祖である文鮮明が提唱した日韓トンネルを推進する北海道民会議が行った九州への2度の視察費用として10万円、11万円を教団関連団体のハッピーワールドに支出。日韓トンネルに関する懇親会費の支出も複数確認されました。

 

  国葬に反対に「黙ってろ」とツイートした道見泰典道議(札幌市北区)も、この日韓トンネル視察に支出していたほか、世界平和女性連合や北海道平和大使協議会のイベントに支出していました。

檜垣尚子道議(札幌市中央区)は、世界平和女性連合の会費とイベントに支出。初当選直後の5月に、統一原理を普及するために活動する統一協会本体に近い世界平和連合の「希望前進大会」に参加。広報誌のハーストーリ誌友会実行委員会にも支出しています。85日、21年度分の政務活動費について修正申告を行っています。

大越農子道議(札幌市豊平区)は、家庭教育支援条例と支援法の制定をめざす全国地方議員連絡会議世話人会への出席、世界平和女性連合講演会に支出しています。

 

真下紀子議員団長は、「税金である政務活動費の関連団体への支出があるなら修正し、返納すべきです。政治家が統一協会の広告塔になってはならない」とのべ、「道議会と統一協会との関連が問われる事態であり、議会として調査し、支出を禁止するとともに、一切の関係を断つことを宣言すべき」と、小畑保則道議会議長に申し入れしました。

小畑議長は、政務活動費の支出は相応しくないとの認識を示し、「幹事長会議で計っていただき、議会としてこんなことがないようはっきり言わしてもらいたい」と応じました。

調査は、書類が保存されている20172021年の政務活動費支出状況のうち、全国霊感商法対策弁護士連合会などが指摘する関連団体の会合やイベント発行物等への支出状況を調べました。開示資料では、他議員の関与をうかがわせる記載もあり、政務活動費を充当していなくても、関係のある場合は議員自ら説明し、関係を断つことが求められます。

道議会議長に調査を要請(9月13日)