2015年1月17日土曜日

だれもが安心できる公的介護保険制度へ

 旭川・上川社会保障推進協議会の主催で、「介護保険制度を考えるシンポジウム」が開催され、シンポジストとして参加しました(1月17日)。
 コーディネーターの山平久雄さん(元全日本民医連介護・福祉部、老人保健施設かたくりの郷)が「医療・介護制度『改革』と介護報酬改定の動き」 について講演された後、大森真美子さん(訪問介護フォアライフ・旭川ヘルパー連絡会)、下間はるみさん(えみな福祉企画・ヘルパー連絡会)、三本雅行さん(デイサービス・地域お茶の間 あわせ処)、青木利子さん(利用者さん)、野崎幸宏さん(旭川市福祉保険部保険制度担当部長)、真下紀子によるシンポジウムを行いました。

 山平さんからは医療・介護総合法で要支援者の介護が自治体まかせになることや4月からの介護報酬引き下げによる影響は重大であること、社会保障の削減を意図した「地域包括ケア」ではなく、だれもが最後まで安心して住み続けられるまちづくりとしての「無差別・平等の地域包括ケア」を実現していくことで必要とのお話がありました。

 大森さん、下間さん、三本さんからは、事業者の立場から要支援者の「総合事業」への移行は介護の必要な人が介護サービスを受けられなくなったり介護の質の低下につながるのではという危惧が出されました。
 青木さんからは、介護は人間の尊厳を支援する暖かい仕事であり、それを保障する制度であってほしいという願いが熱く語られました。
 野崎さんからは、旭川市の「第6期高齢者保健福祉計画・介護事業計画」についての説明がありました。
真下からは、道の計画と課題となる点についてお話しし、介護を受ける人も支える人も誰もが安心できる公的介護保険制度へと改善をすすめる提案を行いました。
 フロアからも質問や意見が出され、介護保険制度を考える意義あるシンポジウムとなりました。