2021年6月14日月曜日

路線維持し北海道発展に貢献を! JR北海道社長ら参考人招致質疑

 9日、道議会地方路線問題調査特別委員会にJR北海道の島田修社長ら経営幹部を参考人招致し各派が質疑しました。冒頭、7日深夜の函館線の保線用車両が制動不能となり暴走したトラブルについて陳謝した島田社長でしたが、赤線区の廃線と、黄色線区の地方負担のいよる支援方針は変えようとしません。

私の質問は18時を過ぎましたが、路線維持の責務を果たすよう求め、北海道新幹線の黒字化と経営改善の根拠などを質しました。羽田空港と新千歳間の航空利用者3万人、札幌延伸によって1万5400人の新幹線利用を見込んでいるというJR側の答弁に、委員会室では「それはないだろう」と…運賃は1万円と想定していますが利用者が少なければ変動する絵に描いた餅、極めて楽観的な見込みです。
JR北海道の最大の赤字線区は144億円の新幹線。JR北海道が廃線を主張する赤線区と、黄色線区の赤字の合計は154億円です。新幹線の収支改善なしに地方路線の廃線と地方負担を求めるJR北海道の姿勢は他会派も問題視していました。
不動産投資で鉄路を支えるといいますが、先行き不透明です。分割民営化したときから赤字は折り込み済みです。公共交通機関として維持・存続させていくためには、道路のように国の支援が不可欠です。