2021年11月5日金曜日

真下議員の追及で道立高看ハラスメントと認める ~ 検証と対策を

4日、道議会保健福祉委員会で質問しました。

道立高等看護学院のハラスメントについて、第三者調査委員会はのべ11人の教員による14人の学生に対する52件のパワハラを事実認定したと道議会保健福祉委員会に報告しました。調査報告書は厳正な基準に基づき、「殴るけるの暴行するよ」「ぶっ刺したくなる」などの日常的な暴言、執拗に反省を求めるだけでなく反省文を学生と教員に回覧するなど、ハラスメントが長期にわたって継続していたと認定し、職場のパワハラも認めました。

学生を侮辱し、屈辱を与え、人格を貶めていうことを聞かせる、教育とは全く無縁の許しがたい行為が行われ、何人もの教員が多くの学生の人生に深い痕跡を残したにもかかわらず、教員の多くが記憶にない、忘れたとの回答が多かったことこそ問われるべきです。道は「重く受け止める」と繰り返すだけで道自身がハラスメントを認めるとなかなか答えなかったので、「道がハラスメント、人権侵害を認め、本庁の責任の検証と反省をしなければ信頼回復はできない」と再三質問し、道は教員の言動がハラスメントだとやっと認めました。
また、3月の時点で行った道の聞き取り調査は管理職が対応していませんでした。ハラスメントが最多で江差・紋別両高看の副学院長の聞き取りは、元部下で係長級の職員一人に聞き取りをさせ、記録も作成せずに放置していたのですから大問題です。
今回認定されなかった学生にも少なくない負の影響があり、救済が必要です。調査委員の温かい示唆も紹介し、学生の自治力、人間としての成長と看護職の専門性を育てる観点を持ち看護学院の再生を図るために道自身の継続的検証と再生が必要と提案。
三瓶徹保健福祉部長は、「調査結果でも、学生・保護者への説明会でも、道本庁の責任は重大と指摘を受け、過去の事案も含め確認し、必要な対応をする」「今回確認されなかった学生にも対応する」「第三者委員会や有識者からの提言・意見を踏まえ、学院長の選任配置、実効ある相談体制整備、学院運営アドバイザーの調査委員への委嘱、看護対策小委員会での不断の見直し等に努め安心して学べる場となるようしっかり取り組む」と答えました。今後も注視していかなくてはなりません。