ロシア当局によって13日に拘束された北海道新聞の記者は、今も領事面会もかなわず解放の目処も立っていません。北海道新聞は日本のメディアで唯一サハリンに日本人記者を常駐させ、北海道とロシア極東地域のみならず日ロ両国間の経済・民間交流の一助ともなってきたと、日本ジャーナリスト会議が声明でのべている通りの役割を果たしているメディアです。
北海道は、いち早く記者の安全と開放を求めると思っていました。ところが鈴木直道知事は16日の記者会見で記者から質問を受けるまで、拘束された道民の安全に何らの言及も表明もしていませんし、これから取り組むとあまりに悠長です。
2004年の拘束事件の時には夜中でも「事実確認中とはいえ、卑劣極まりない行為であり、憤りを禁じ得ない」と知事が直ちに道の立場を明確に表明していました。翌日には連絡本部を設置し、朝一番で山本邦彦副知事を外務省に派遣し、「拘束された3人の安全確保と無事救出に全力を尽くしてほしい」と政府に申し入れていました。東京事務所を拠点に情報把握と家族支援に奔走したのが道庁でした。鈴木道政にはそうした姿勢が見られません。
23日に道として即時開放を求めると表明し、ご家族の意向に沿った最大限の尽力を求めました。本人もご家族もどれだけの心痛の中におられるか。たくさんの報道に埋もれさせることなく、開放まで声を上げていかなくては。