2023年9月29日金曜日

自作自演の増税

 北海道が観光振興を目的とする新しい特定目的税を創設しようとしています。約60億円の税収を見込んでいます。ところがこの新税の導入を道に要望するように提言したPTのメンバーに現職の観光振興監が参加していたのです。まるで自作自演の利益相反です。

PTから提言を受けたのは北海道観光振興機構です。今年度、道から観光振興機構の事業にに対する負担金は、道の観光予算の92%を占めます。その契約は全てがプロポーザルで、4割が1社契約。競争性も透明性も確保されていないといえます。
観光目的の新税を創設し、税収を機構に「直入」することや、道に観光部を創設するよう道に要望することを提言することは、パブリックサーバントである道職員の職域を超えています。
北海道では大きな病院にかかったり、出産のために事前に宿泊が不可欠な場合があります。観光目的ではない宿泊に対しても、免税しないというのです。
それに、円安・物価高や、50万人が反対署名をしたインボイスの10月からの導入、来年4月からの年間1人1000円の森林環境税の導入など、負担は増え、景気の先行きもとても見通せない中、60億円もの新しい増税には反対です。