2022年5月13日金曜日

遺伝子組み換え株付き胡蝶蘭  道「GM条例」観賞用作物除外を提案

11日、食と観光対策特別委員会で質問しました。
北海道は「遺伝子組み換え作物の交雑等の防止に関する条例」、いわゆるGM条例があり、国が許可したトウモロコシや大豆、菜種などの遺伝子組み換え作物はいずれも道内では開放系栽培はされていません。
今回、遺伝子組換えの株付き胡蝶蘭が開発され、株付きの栽培作物としてGM条例の対象となります。用途が家庭での観賞用でも知事への申請、近隣住民への説明会、手数料の支払いが必要となります。道は、条例制定当時は想定されていなかったとして、食用と飼料用以外の作物を条例の対象外とする改正案を第2回定例会に提案予定です。
日本では、菜の花や食用菊、食用ユリ等花を食用とする文化・習慣があり、エディブルフラワーは、自家栽培も可能です。観賞用の除外から始まって対象除外が無秩序に広がる可能性があると指摘されています。食用とされない厳密な規定、GM条例の対象外とした場合の影響の検証、栽培・増殖・拡散が行われないのかなどの疑問に答える必要があると質問しました。
道農政部食の安全推進局は、道民意識調査などで7割弱の道民が遺伝子組み換え食品安全性や栽培に不安、試験研究を進めるべきは8割近いと答えました。でも研究開発と実用化は全く違うと思います。試験研究には賛成でも実用化に賛成の声がどれだけあるのかと聞いたところ明確に応えられませんでした。また国が影響はないとした生物多様性への影響や栽培・花粉の飛散などが起きないとする検証データを、道は持ち合わせていないこともわかり、食用とされることはないと言い切りませんでした。
消費者の選択権を保障すること、生産・栽培事業者や個人愛好家などにも意見を聞くこと、GM条例がなし崩しに後退しないよう安全性の科学的検証に基づく慎重な対応を求めました。