2022年12月23日金曜日

巡回診療船で瀬戸内海の地域医療を視察

 保健福祉委員会の視察で瀬戸内海巡回診療船「済生丸」に乗船しました。

瀬戸内海の約60の島々を巡回して検診・診療を行う「海を渡る病院」として親しまれています。1961年済生会創立50周年記念事業として発案され、1962年12月に運行開始、60年が経過し、済生丸100は4代目です。
のべ12,930島に出向き、のべ618,809人が受診。船は5人の乗員が担当。診療は岡山、広島、愛媛、香川県の済生会病院が担います。地域医療の研修や災害援助の診療船として救援活動もしています。住民の高齢化に伴い船内にはエレベーターも設置されています。レントゲン、臨床検査機器、超音波などがあり、肺・胃・女性のがん検診等もできます。瀬戸内海の島々が橋で結ばれるようになり、新型コロナの影響もあって受診者が減少。今後の更新と活用等を検討するそうです。
軍事兵器は買わずに巡回診療船に税金を使ったほうがずっといい、そう思いました。
 

  
せっかく来たのだからお仕事前に美観地区を散策、白鳥が迎えてくれました。観光客は戻ってきてるよと朝早くから清掃している方。側溝に葉っぱも落ちてないくらい綺麗です。雨上がりの澄んだ景色と空気、登校する親子の後ろ姿にホッと一息。
 
瀬戸大橋を渡って、瀬戸内の天空の鏡「父母が浜」が有名な香川県三豊市へ。旧7町の合併で誕生した三豊市の離島、粟島のスマートアイランドの取組をお聞きしてきました。高齢化、人口減少が進む粟島で、都内の住民の医療と移動をどう確保していくのか、グリーンスローモビリティー(カートのような電気自動車)の実証運行と、ドローンによる医療物資の輸送などについてお聞きしました。
うどんの自販機、さすがです。
 

香川県社会就労センター協議会の具体的な取以前は発砲7ロールの圧縮作業もしていましたが、組についてお話を伺いました。熱心な説明に、意見交換も弾みました。
青ネギの出荷調整作業をする障害者の方たちとも交流できました。発泡スチロールの圧縮もしていましたが、通年で作業ができる青ネギ、全国第二位となったニンニクの収穫作業が大きな仕事になっているそうです。農福連携が進み、利用者の生きがいにもつながっていく職員の努力にも感銘を受けました。